
森見 登美彦有頂天家族
内容紹介第20回山本周五郎賞受賞第一作!著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?!
時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。ヤバイ!はまりそう~、ってかハマッてる!?
狸ですよ!狸合戦ですよ!!!
人と狸と天狗の三つ巴。狸視点で、しかもタイソウな文体で!
涙と笑いと笑い。夢中で読破。
「夜は短し歩けよ乙女」との関連に気づいた時にはおもしろみも倍増。
(読んでなくても十分楽しめること請け合い)
作中何度も登場する「
偽電気ブラン」(※電気ブランとは→
こちら)ぐぅ~、飲んでみたいっ!
何よりもキャラがいいですね~。
生真面目だけど土壇場に弱い長男に、やる気のなさについに蛙になってしまった二男、面白おかしく生きる三男(主人公!?)、ひよっこ四男。
面白いんだけど、暖かい。
母ピンチの度に三匹が駆け戻っている姿を、想像しただけでぽわわんとしてしまう。(一匹は諸事情により役に立ちません)
かわいい。ほんっとにかわいい。
赤玉センセイと三男の掛け合いもコントみたい。
何作か森見氏の作品を読んで感じているのは
「この人の描く女性は共通してなにか浮世離れしている」
(神秘的と言えなくもないけど、冷静に考えると変な人が多い気が。登場人物皆変か・・・。)
うーん。文体によるものなのか、著者の女性観からなのか。。。
他の作品も読み較べてみたいところです。
なんだか続編もありそうなので楽しみに待とう♪
★★★★★
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