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  • 2008.01.22
  • 日輪の遺産



    浅田 次郎

    日輪の遺産 (講談社文庫)

    内容(「BOOK」データベースより)
    終戦直前、帝国陸軍がマッカーサーから奪った時価二百兆円に上る財宝が極秘裏に隠匿された。それは、日本が敗戦から立ちあがるための資金となるはずだった。そして五十年後、一人の老人が遺した手帳がその真相を明らかにしようとしていた―。終戦時の勤労動員の女生徒たち、密命を帯びた軍人など、財宝に関わり、それを守るために生き、死んでいった人々の姿を描いた力作。心地よい感動があなたを包む。

    5~6年振りに再読。
    プリズンホテル、きんぴか等痛快(?)極道ロマン道を爆進していた著者が「こりゃいかん」と路線変更をはかったらしい(笑)歴史超大作。
    浅田次郎氏の作品を知ったのは、いまでは本の闇取引仲間であるR様の薦め。
    (彼女は長らく江戸時代から戻ってきませんが・・・)
    あの頃の衝撃、感動はそのままに氏の魅力を再認識しました。
    泣かす。

    いつも浅田氏の描く登場人物の人間くささの虜になってしまうんです。
    本作は、戦時中秘密裏に隠された財宝を巡って当時と現在が同時に進行します。

    抱えた不動産のマイナスを覆すべく、1レースに全運命をかける丹羽。
    妙な老人の横やりで、万に一つかという再興の途を閉ざされたのは、新たなステージへの幕開けでした。
    この丹羽という人物、口は悪いしそれなりにあくどいこともやってきてる。
    根っからの悪人というわけではないけれど(顔は悪人ヅラ・笑)なんとなく“標準的な日本人”の姿を連想させる。
    年寄りの戯言とは思えないほど詳細を書き連ねた手帖を託された丹羽が、真実へと近づいていく過程。
    過去と現在が重なり謎が明らかになるところでは思わずゾクリとしてしまうんですよ。
    それから戦時中の人々が懸命に生きようとする様子。
    国を信じ、すべてを捧げている様子。
    もちろん教科書や色々な情報によってどのような時代だったかというのは想像に難くないけど(いや、当時を生き抜いた人しかわからないですね・・・)この辺りは浅田氏ならではの説得力をもってすぅ~~っとあたまの中に入ってくるのです。日本人視点からだけでなくアメリカ側からの(例えばそれは日系二世の通訳の青年であったり、ダグラス・マッカーサーであったり、マッカーサーの部下であったりするのだけど)客観的な描写によってさらに説得力を帯びてる。

    あぁ、感想としていつも同じようなこと書いている気がしないでもないけど、深いなぁ、と。(そして私の文才のなさよ・・・とほ~)

    日本を愛し、その復興を願い信念の元にきえてゆく命。
    また同じように国を愛し、「七生報国」と誓った少女達。
    最後の最後まで任務を全うし、人として生き、軍人であり続けた真柴老人。
    これらの姿から強い意志を伝え、丹羽が終盤受け取った勇気もそのままイチ読者である私にも伝えてくれる名作。
    何度読んでも色褪せることはありません。
    決して悲しみだけではなく、力が溢れてくる一冊です。

    ★★★★★

    数年前から放置している(笑)自サイトでも「お気に入り」といして紹介していますが、あんまりといえばあんまりな内容紹介だったので(笑)今回自分で本を購入し(当時は借りて読んだ)再読。レビュを書き直すつもりで書きました。が、その内容はといえばあまり進化しませんでしたとさ(笑)チャンチャン
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    さいこ

    Author:さいこ
    大自然の中に生息。

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    今年こそコミカルな人生から
    脱出をはかりたいと思います!

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