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  • 2006.09.26
  • 殺人の門



    東野 圭吾

    殺人の門

    内容(「BOOK」データベースより)


    「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。
    でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。



    いや、ものものしいタイトルで。。
    やっと手にしやすい文庫化してくれました。気になってたんです。
    読んでいる間中、うすら寒いような妙な感覚でした。

    物語は主人公・和幸が『人の死』を意識するところから始まります。
    ずっと寝たきりだった彼の祖母が老衰で亡くなるのですが、周囲に死を悼む者が少なかったこと、祖母を嫌悪していたことから彼はそれを悲しいこととして受け止める事ができません。

    『老衰とは、人の死とは、おもちゃの電池がきれるようなものだ-』

    ですが、この祖母の死がそれなりに裕福で幸せだった和幸の人生に影を落とし始めます。
    『あそこのばあさんは毒殺されたんだ-』という噂が出回り、人との関わり・経済状態ともに悪化してゆきます。やがて、毒殺という手段に興味を持ち始め、人を殺そうと思い至る経緯、感情についても迫ってゆきます。
    が、いくら憎い人間を殺そうと考えても、実際に『殺意』を実行できるほどのパワーがないのです。
    和幸は、半ば実験のようにして自分の殺意を育ててゆくのでした。。。


    うわっ、怖っ!そしてなんて暗いんだ・・・・。

    更に嫌悪していた父親と同じ道を辿ってしまう和幸。。。救いがなさ過ぎるよ~(泣)
    そして和幸・マゾ疑惑。途中何度も読み飛ばしたくなるような不幸の連続。。実際にありそうなことばかりだからこそ恐ろしい。そして陥れられすぎ!そりゃ~こんな目にあえば、殺意も沸くよね・・

    なんて感心している場合でなくて!やはり和幸の視点から読むのでかなり消耗しました。。
    何度か計画を立て、実行に移そうとする度に、思いとどまる姿。
    どこでリミッターが外れるのか、どこまで耐え切れるのか。
    違う意味でもドキドキです。

    後半、和幸の憎悪を一身に集める倉持。彼の心中を想像するのも悲しい。
    (ま、かなりの極悪人ですが)

    非道な猟奇殺人や虐待死、いじめによる死など現在には『殺人』が蔓延しています。『人を殺すということ』という禁忌は、だんだんと薄れていっているのかもしれないな~、と感じることも少なくありません。普通に生きていても殺意を抱く瞬間というのはあるのかもしれない。けれど自分をどれだけコントロールできるかが、人生の分かれ道だと思います。
    一生くぐりたくない門ですね。

    ★★★☆☆
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    今年こそコミカルな人生から
    脱出をはかりたいと思います!

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